社会的位置付けと意義
ペット葬儀、つまり供養も含まれるわけですが、こういう動物に関する葬儀や供養というのは、現代になってから始まったものなんでしょうか。
実は、動物の供養、ことに自宅で飼っていた犬などの葬儀や供養というのは、かなり古くから行われてきたようです。
それも、縄文時代からだということですから、驚きですね。というのは、縄文時代の遺跡から犬の埋葬跡が発見されたのだそうです。縄文時代のペットの埋葬は、人間の居住区の近くに土葬で埋葬するのがならわしだったそうです。
海外に目を転じると、古代エジプトでは猫のミイラも発見されているそうです。人間と同じように猫もミイラにして埋葬されていたのですね。
これらは、愛着のあった犬や猫、または、人間の生活に役に立った動物であるということで、丁寧に葬儀をする習慣と見られます。しかし、こういった習慣は、世界各地で見られるようです。
現代では、ペットが家族のようになっていますね。こういうペットを「コンパニオンアニマル」といいますが、このように家族同然に暮らしてきた動物と、不幸にも別れることになってしまった場合、人間が亡くなったときと同じように心のケアが必要だと感じる人が少なくないようです。そこで、丁寧に葬儀を執り行い、位牌や仏壇まで設置したいと考える人もいるようですね。
このような要望によって、ペット葬儀という事業が注目されてきているわけですが、特に宗教活動とは認められず、ペット葬儀、ペット供養の代金や謝礼金については、「収益事業」にあたるとして、判例でも示されています(最判平成20年9月12日判時2022-11)。